紀美野町長・町議補W選が告示
任期満了に伴う紀美野町長選と町議補選(欠員1)が21日告示。町長選には3選を目指す現職・寺本光嘉候補(69)=小畑=の陣営が受け付け開始と同時に立候補の届け出を済ませ、無投票が確実視される中、動木の選挙事務所で出陣式を行った。一方、町議補選は新人1人、元職1人の計2人が立候補。26日の投開票へ向けて選挙戦の火ぶたが切られた。
寺本候補の出陣式は午前8時40分ごろからあり、後援会の中村修史選挙事務長が「相手候補が見えない中だが最後までご支援ご協力をお願いします」とあいさつ。来賓の石田真敏衆議院議員、鶴保庸介参議院議員らが激励の言葉を寄せた。
その後、寺本候補が第一声。「紀美野を活気あふれる町にし、町民一人ひとりに活気をもってもらいたい。皆さんが元気になれば、まちが元気になる」と力を込めた。3期目の町政へ向けて道路整備、人口対策、農林商工業支援、防災充実強化、観光に取り組んでいくとし、「もう1期、もう2期と頑張っていきたい。『汗馬の労を惜しまず』。どうか3期目も私にお任せくださいますよう、よろしくお願いします」と決意表明。出陣式終了後すぐに町内1周の街宣に出発した。
町長選への立候補届け出は正午現在で寺本候補だけ。前哨戦から対抗馬の動きはなく、このまま独走ゴールを迎えると見られている。
一方、町議補選へは正午までに届け出順で農業の新人・上柏睆亮氏(74)=毛原宮=、無職の元職・西口優氏(63)=小畑=の2候補が出馬し、それぞれ選挙事務所で第一声を放った後、選挙カーで街宣を展開。支持を求め、お願いコールを響かせた。
今回の町議補選は昨年10月に現職が死去し、12月に西口氏が初名乗り。一時は無投票ムードが漂ったが、年明けに上柏氏が出馬表明し、告示2週間前に選挙戦が確実となった。前哨戦がほぼないままの短期決戦で、来年に一般選挙を控えているため盛り上がりに欠けそうだが、有権者の関心は「どっちが勝つか」と徐々に上向き。両陣営とも町内全域にかけて支持拡大を図っていくとしている。