給食調理員がノロ感染 弘西の第一共同調理場

和歌山市立学校給食第一共同調理場(同市弘西)で給食調理配送業務などを委託している業者の調理員女性1人が29日、ノロウイルスに感染していることが分かった。

市保健給食管理課によると、女性は28日に体調不良のため嘔吐し、自らノロウイルス感染の疑いがあるとして早退。検便検査の結果、29日夜に感染が分かった。

業者は28日午後にはウイルス汚染の可能性がある部分を塩素消毒し、29日にはこれまでの調理員、配送員を全員入れ替えて給食を調理した。

市は業者に、女性と共に同調理場で勤務していた調理員、配送員全員のウイルス検査を指示。感染の疑いがなくなり次第、勤務を再開する。

同調理場の給食担当校は直川、紀伊、山口、川永の4小学校と、紀伊、山口の2幼稚園で、児童ら約1300人が該当。30日午前10時現在、目立った欠席はないという。同課によると、女性は調理区域で嘔吐していないこと、嘔吐後は調理現場に戻らずに早退したことから、28日の給食は安全性が高いと判断している。