和歌山市が「まちなか再生計画」策定 24日に報告会
和歌山市は、空洞化が進む中心市街地の活性化への方向性を示す「市まちなか再生計画」を策定した。平成24年度に行った市民参加のセミナー、ワークショップで提案された「2030わかやま構想」を基に、有識者会議での議論などを経て完成した。24日午後7時からは、同構想の報告会を市役所14階で開く。
市都市整備課によると、同計画は、JR和歌山駅やけやき大通り、和歌山城、南海和歌山市駅を含むエリアを市街地再開発事業の可能性が高い地域として設定し、「まちなか暮らし・オンリーワンの魅力向上」を理念に掲げている。
まちなか再生の方針として、①居住人口を増やす②にぎわいと活力の向上③産業と雇用の創出――を提示。取り組みとして、①では、民間開発による住宅整備の誘導、買い物や子育て、医療などの快適な生活環境整備の推進などを挙げる。②では、市民や観光客が求める高質で日常的なサービス、店舗の充実などが重要としている。③では、大学サテライトの誘致などによる知的産業の拠点整備、若年層の関心が高いスモールビジネスへのサポートなどを示している。
これらの実現に向け、民が主役の官民連携、人材育成、域内資金の循環などの手法が重要だとし、今後、市民と連携して事業を具体化していくとしている。
24日の報告会は、「2030わかやま構想」を提案した市民参加のセミナー、ワークショップ「2030わかやま・まちの力塾」の講師を務めた㈱タフ・コーポレーション社長で森ビル顧問の藤後幸生さんが、同構想に込められた市民有志の思いを語る。
参加無料、申し込み不要。問い合わせは市都市整備課(℡073・435・1082)へ。