豊作願う粥占 伊太祁曽神社の卯杖祭

 一年の無病息災などを祈る伊太祁曽神社(和歌山市伊太祈曽、奥重視宮司)の卯杖(うづえ)祭が14、15日に行われた。15日午前には、前日夜に行った農作物の豊凶を占う「粥占(かゆうらない)神事」で炊き上げた小豆粥が参拝者に振る舞われた。

 小豆粥に竹管を沈め、管内に入った粥の量で農作物の作柄を占う粥占神事では、稲17種類と、地元の山東地区で栽培されている果物など15種類を占った。15日、奥宮司が梅の枝を束ねた卯杖で大地の邪気をはらう神事を執り行った後、厄除けのご利益があるとされる小豆粥を参拝者に奉仕した。

 小豆粥を食べた亀井康彦さん(63)は「一年間、健康で過ごせるよう小豆粥をいただきました」と話していた。

小豆粥を食べる参拝者

小豆粥を食べる参拝者