伏虎中跡地活用で市民団体が市長に要望書

小中統合計画により移転が決定している和歌山市七番丁の市立伏虎中学校の跡地活用に市民の声を反映させてほしいと、市内の建築家や経営者らでつくる市民団体「みんなで伏虎中跡地を提案する市民の会」(橋本雅史代表世話人)の4人が28日、市役所を訪れ、跡地活用の議論の場への過半数の市民参画などを求めた要望書を尾花正啓市長に手渡した。

同団体はことし2月に設立。跡地の有効活用に向け、これまで20回ほどの議論を重ねてきた。同跡地は現在、市民会館移転や県立医大薬学部の誘致などが検討されている。メンバーらは「南海和歌山市駅周辺再開発などと合わせて50年に一度の大きなチャンス。市民がまち全体のグランドデザインを検討する組織を立ち上げてもらいたい」と求めた。尾花市長も「できる限り市民の声は反映させていきたい」と理解を示した。

橋本代表世話人(51)は「長野県茅野市の市民館(平成17年完成)では、基本計画策定委員会を全て市民で行った例もあるので、和歌山市でも市民の声を計画に反映させてほしい」と話した。

尾花市長㊨に要望書を手渡す橋本代表世話人

尾花市長㊨に要望書を手渡す橋本代表世話人