スポーツ吹矢の交流会 国体デモ競技直前

 紀の国わかやま国体・大会を目前に、県スポーツ吹矢協会(福原広次会長)主催の紀の国わかやま支部交流大会が8月29日、和歌山市手平の和歌山ビッグウエーブで開かれ、5歳から80代までの60人が爽やかな汗を流した。

 スポーツ吹矢は、国体のデモンストレーション競技として
9月19日に湯浅町の湯浅スポーツセンターを会場に行われ、ジュニア(小中学生)を含め同協会の283人が参加する。

 福原会長(70)は「国体に向け、着実にレベルも上がっている。全国的に見ても、和歌山は特に基本動作が美しいと高い評価をもらっているので、日本一と言われるようなデモンストレーションを披露したい」と意気込んでいる。

 同支部は4年半前に発足。手軽にできる生涯スポーツとして中高年層を中心に人気が高まり、現在は県内に15支部、約390人の会員がいる。

 交流会では本番さながらの緊張感が張りつめる中、参加者は呼吸を整えて精神統一。ゆったりとした動作で、3分間の制限時間内に5本の矢を円形の的を目掛け一息で飛ばした。会場には矢が的に刺さる、乾いた音が響いていた。

 半年前に始めたという同市の喜多文代さん(69)は「腹式呼吸は健康にいいので、毎日家で練習していますよ。大きな大会は未知の世界で、とっても楽しみです」と笑顔で話していた。

集中力を高めて矢を放つ参加者

集中力を高めて矢を放つ参加者