夏の観光客23万人増 県内主要7カ所

県のまとめによると、7~8月の県内主要観光地7カ所の観光客入り込み総数は、前年同期比23万1500人(7・9%)増の317万6300人となった。台風の影響を受けながらも、メディア展開を強化してきたことで和歌山市、高野町、田辺市龍神村、白浜町、串本町で宿泊・日帰りともに前年の入り込み客数を上回った。

宿泊客は5万200人(5・9%)増の89万6800人。日帰り客は18万1300人(8・6%)増の227万9500人。

特に今春、高野山開創1200年を迎えた高野町では宿泊・日帰りともに前年比120%を超す入り込みとなった。白浜町では紀勢自動車道が7月12日に南紀田辺インターチェンジ(IC)から南紀白浜ICまで、8月30日には同ICからすさみ南ICまで開通した効果もあり、日帰りが過去10年で最多となった。

一方、7月の台風11号、8月の台風16号の影響で、田辺市本宮町で日帰り客が、那智勝浦町で宿泊客が前年より減少した。

和歌山県は大手検索サイト・グーグルの「2015年、夏休み×旅行関連」検索ランキングで、伸び率が全国1位になっていた。楽天が発表したシルバーウイーク人気急上昇エリアランキングでも1位となっており、県観光振興課は「今後も観光入り込み客数の増加が期待できる」としている。

主要7カ所の状況は次の通り(宿泊客数、日帰り客数、総数の順)。

【和歌山市】16万600人(対前年比105.4%)、112万1500人(101・1%)、128万2100人(101.6%)

【高野町】6万2000人(126.3%)、27万3300人(124.2%)、33万5300人(124.6%)

【田辺市龍神村】1万4200人(107.6%)、5万8300人(117.3%)、7万2500人(115.3%)

【田辺市本宮町】2万9400人(103.5%)、15万7800人(95.3%)、18万7200人(96.5%)

【白浜町】45万人(107.4%)、29万人(116.0%)、74万人(110.6%)

【那智勝浦町】12万7800人(94.5%)、13万7200人(141.4%)、26万5000人(114.1%)

【串本町】5万2800人(107.1%)、24万1400人(117.1%)、29万4200人(115.1%)

主要観光地における夏季観光客入込状況

主要観光地における夏季観光客入込状況