体操・田中光さん来校 中之島小で特別授業

アトランタ五輪の体操日本代表で田辺市出身の田中光さん(43)による特別授業が21日、和歌山市の中之島小学校(硲間正子校長)で行われ、全校児童約320人が楽しみながら体操を学んだ。

文部科学省の「地域を活用した学校丸ごと子供の体力向上推進事業」の委託事業。県教育委員会や和歌山大学教育学部などでつくる「紀州っ子体力アップコンソーシアム」が受託し、トップアスリートらを学校に派遣することにより、子どもの運動意欲の喚起や教員の指導力向上を目指している。

田中さんは、同五輪の平行棒でオリジナル技「TANAKA」(懸垂前振りひねり前方かかえ込み2回宙返り腕支持、F難度)を発表し、認定されている。

3・4年生の授業ではマット運動を学んだ。田中さんは倒立前転の指導で、手をマットにつけて片足を上げ、ハサミが開いたような姿勢をとることが基本になると説明。児童は慣れない姿勢に苦戦しつつも練習を重ね、倒立前転の他、開脚前転などの技もきれいに決めていた。

4年生の小迫須未さん(10)は「いつもの体育の授業とは違う。難しい技もあったけど楽しかった」と笑顔だった。

児童にマット運動を指導する田中さん㊨

児童にマット運動を指導する田中さん㊨