図書館移転など賛成多く 和市政世論調査

 和歌山市は、市民を対象に実施した平成27年度市政世論調査の結果概要を発表した。市民図書館や市民会館の移転計画など、まちづくりについて尾花正啓市長が推進する4項目の重要施策についての評価で、「大変良いと思う」と「良いと思う」を合わせた賛成の意見がいずれも7割近くに達した。

 調査は昨年10~11月、住民基本台帳から無作為抽出した2000人(男女各1000人)にアンケートを郵送する方法で実施。有効回収数は1038人(有効回収率51・9%)だった。

 賛成意見が多かった重要施策は、「新南海和歌山市駅ビルに新しい市民図書館を移転すること」(賛成65・5%)、「伏虎中学校跡地に新しい市民会館を移転すること」(同65・3%)、「伏虎中学校跡地に大学(県立医科大学薬学部)を誘致すること」(同67・3%)、「中央卸売市場を現地で建て替えること」(同68・7%)の4つ。

 賛成意見の他、「わからない」との回答が4項目とも約2割あった他、市民図書館、市民会館の移転計画では、「移転の必要はない」「現状のままでよい」との反対意見が1割を超えた。薬学部誘致への反対は6・7%、中央卸売市場については「移転し建て替えるべき」が1・7%あった。

 この他、防災や防犯、自然環境、産業、雇用対策、道路整備など市政の各分野について、約50の質問で重要度や満足度を聞いた。

 消防・救急救助の体制が最も評価され、重要度と満足度が高かった。その他、自然環境については満足度が高く、防災や防犯、中心市街地の活気などについては重要度が高かった。

新南海和歌山市駅のイメージ。一番右の建物に市民図書館が入る計画(市提供)

新南海和歌山市駅のイメージ。一番右の建物に市民図書館が入る計画(市提供)