一般会計は65億円 紀美野町28年度当初予算
紀美野町議会の平成28年第1回定例会は1日に開会し、町は総額65億6400万円の平成28年度一般会計当初予算案をはじめとする議案43件を提出した。
一般会計当初予算案は、光通信網整備事業や紀の国わかやま国体に関する大型事業が完了したことから、前年度比4億1800万円(6・0%)の減額。歳入は、町税が2・31%増の7億6843万円、地方交付税が増減なしの35億5000万円、国庫支出金が4・4%減の3億1358万円、町債が32・4%減の7億9440万円となっている。
歳出は、総務費が27・9%減の7億8968万円、民生費が3・6%増の16億4608万円、衛生費が14・9%減の9億4847万円、農林水産業費が7・9%増の4億9601万円、公債費が5・6%増の12億1235万円。
主な事業として、地域おこし協力隊員を4人から10人に増員配置する事業に4030万円、満18歳まで医療費の一部を支給する子ども医療費助成事業に2335万円。新規事業として、1歳児から中学3年生までのインフルエンザ予防接種について1回2000円を助成する事業に180万円を計上している。
特別会計8件、企業会計1件を合わせて、28年度の当初予算総額は107億8795万円(前年度比3・9%減)となる。
また、27年度一般会計補正予算案では1億977万円を増額。主な事業として、臨時福祉給付金事業に5855万円、野上小学校空調設置事業に4496万円、マイナンバーの情報セキュリティ強化対策委託料に740万円を計上している。補正後の27年度一般会計の総額は77億7319万円となる。
定例会で寺本光嘉町長は上程議案説明を前にあいさつ。ことし1月1日に迎えた町誕生10周年や2億円をかけて取り組んだ光通信網整備事業の完了、紀の国わかやま国体でのホッケー競技を振り返るとともに、町の課題である少子高齢化や過疎対策、災害対策、雇用問題、人口減少対策などに取り組む決意を表明。「地域で知恵を出し、汗をかき、魅力的なまちづくりを進めていかなければならない」と来年度への抱負を述べた。
今議会の会期は23日までの23日間。一般質問は11日に予定している。