宮川・高野組がリオ五輪内定 セーリング

和歌山セーリングクラブ所属の宮川恵子(29)・高野芹奈(18)組が12日、7日からアブダビ(UAE)で開かれていたリオデジャネイロ五輪のアジア枠最終予選「アジア選手権大会」の女性49erFX(フォーティーナイナーエフエックス)級で優勝。国別出場枠を獲得し、日本代表に内定した。

宮川選手は名古屋市生まれ。小学生の頃にヨット競技を始め、日本大学在学中は470級で北京五輪を目指したが、結婚を機に和歌山で活動を始め、東京、長崎、和歌山の国体では成年女子種目で3連覇中。おととしから49erFX級に取り組んでいる。

高野選手は大阪市生まれ。今月に関西大学第一高校を卒業し、関西大学に進学予定。昨年は420級の世界選手権で銅メダルを獲得し、紀の国わかやま国体でも少年女子種目で準優勝。セーリング競技代表選手では最年少となる。

49erFX級は、五輪セーリング競技としてはリオデジャネイロ大会から採用された女子種目。全長4・9㍍の船は他種目より高速で走ることができるが、2人のバランスが少しでも狂うとスピードが落ちるか転覆してしまうという。

日本代表内定を決め、宮川選手は「本当にうれしい。これからどうしていいかはまず頭の中で整理がついていないので、この後じっくり考えます」、高野選手は「昨年の夏、420ワールドで3位になりとてもうれしかったのですが、今回はオリンピックに行けることになって、その数倍もうれしいです」とのコメントを発表した。

JSAFオリンピック強化委員会の斉藤愛子コーチは「若い力で獲得した勝利。リオ五輪で最善を尽くすのは当然だが、このチャンスを最大限に生かし、東京五輪も視野に入れて、さらなる高いレベルを目指してほしい」とコメントしている。