稼ぐ和市観光協会 11月にも一般社団法人化
和歌山市観光協会(会長=尾花正啓市長、会員231)は24日、同市友田町のホテルグランヴィア和歌山で総会を開き、ことし11月にも市版DMO(Destination Management/Marketing Organization)としてマーケティングやプロモーションなどを進めるため、組織を一般社団法人化することを承認した。
現在は任意団体の形態をとる同協会の事業は、会員事業所などを紹介する無料PRパンフレットの作成や観光案内所の運営など、市からの交付金を受け、利益を追求せずに運営されてきた。
DMOは、地域の「稼ぐ力」を引き出すとともに、郷土愛を高める「観光地経営」の視点に立ち、かじ取り役として、戦略の策定や実施のための調整機能を備えた法人のことで、利益を追求した経済活動も可能になる。利益をさらに事業費などに充てることで、地域経済の活性化を目指す。また、一般社団法人化により、現在の会員に当たる社員(各事業所)は無報酬にすることが想定されている。
法人化のメリットの一つとして、日本版DMO候補法人登録制度で観光庁に登録されれば、関係省庁から支援を受けられる。
今後、同協会は、10月末ごろに臨時総会を開き、定款や理事の選出などについて各会員からの承認を目指す。