家庭教育支援条例制定を検討 和歌山市

和歌山市の教育について議論する本年度の第1回市総合教育会議が12日、市役所で開かれ、(仮称)市家庭教育支援条例の制定に向けた議論が行われた。同条例は全国的に制定が広がっている。

会議は、尾花正啓市長、中村裕教育委員長ら7人で議論。条例案には、家庭内学習の推進など親の責任明記や、教育推進の環境向上に向けた事業所の職場づくりなど、教育現場以外にも教育参加や支援を求める踏み込んだ内容になっている。

事業者の項目については、「今の事業所は、子育てを支援する感覚が浸透しているので、盛り込む必要はない」との意見もあった。また、「条例前文に、人格形成に大きく影響する3歳児など幼児教育の重要性を記載してほしい」などの要望もあった。

条例制定に向けた今後のスケジュールは、ことし8月中旬に、条例案の内容を確定して、パブリックコメントを実施。市議会12月定例会への提出を目指す。

尾花市長は「条例を策定するからには、実行できるかが大事。全国に誇れる条例を目指したい」と決意を語った。

条例の内容について議論した教育会議

条例の内容について議論した教育会議