夏の甲子園 市和歌山が初戦突破

 第98回全国高校野球選手権大会は第4日の10日、阪神甲子園球場で1回戦4試合があり、第3試合で県代表の市和歌山は星稜(石川)と対戦。2回に山﨑、薮井の適時打で突き放すと、終盤にも加点し、8―2で下した。市和歌山商時代の86回大会以来、12年ぶりとなる夏の1勝。初戦で敗退した春の雪辱を果たし、念願の校歌に笑顔が弾けた。

第4日 第3試合 1回戦

市和歌山 1 3 0 0 0 0 1 3 0 8
星稜(石川) 1 1 0 0 0 0 0 0 0 2

 〔市〕赤羽―岡本〔星〕寺西、竹谷、小倉、清水―川岸▽3塁打=畑中(星)▽2塁打=岡本(市)

 着実に得点を積み重ね、石川の伝統校を退けた。打っては12安打で8得点。投げては、先発の赤羽が11安打を浴びながらも2失点と、粘りの投球を見せた。

 市和歌山は1回表、満塁の好機を演出し、木下の犠飛で先制。同点に追いつかれた直後の2回には、1死2、3塁と攻め、山﨑がしぶとく中前に運んで1点。さらに薮井の右前適時打で2点を加えた。7回にも再び薮井の適時打で追加点を奪うと、8回にも3点を加点し、リードを広げた。

 河﨑真主将は「勝因は打ち勝てたこと。甲子園で歌う校歌は気持ちよかった」と笑顔。半田真一監督は「何とか1勝と、その思いでやってきたのでうれしい。継投を考えていたが、赤羽はよく投げてくれた」と話した。

 市和歌山の2回戦は15日の第1試合、日南学園(宮崎)と対戦する。午前9時半開始。

校歌を斉唱するナイン

校歌を斉唱するナイン