女性起業家3人が本音トーク 交流カフェ

 日本政策金融公庫は3日、起業に興味を持つ女性が交流できるセミナー「女性起業家応援カフェ」を、和歌山市手平の和歌山ビッグ愛で開き、30代を中心とする約40人の女性が参加し、学び合った。

 同公庫和歌山支店の金子英一郎支店長は「地域を元気にするプチ起業がより盛んになるよう、きょうのセミナーを情報交換や出会いの場にしてください」とあいさつし、㈱ウーマンズ・フューチャー・センター代表の栗本恭子さん(45)が基調講演。栗本さんは、産業の少ない奈良県を女性の力で活性化したいと願い、男性職員中心の企業がさらに営業利益を上げられるよう、女性の視点を取り入れられる仕組みをつくったことなど、自らの起業の目的や内容について話した。

 トークセッションでは、㈲スマイル、㈱季風代表取締役の仲岡志津さん(49)と㈲パワーエンハンスメント代表取締役の三根早苗さん(43)、栗本さんがそれぞれ、創業のきっかけや苦労について明かした。

 三者に共通する苦労として「自由に働きたいという思いだけで起業したが、資金繰りや人材確保が困難だった」という点が浮かび上がり、公的機関の支援の必要性が強調された。

 近畿経済産業局や同公庫は、官民共同の施策「女性起業家応援プロジェクト」を紹介。来年1月24日に開かれるビジネスプラン発表会&交流会「LED関西」を目指して起業の計画を立てるよう、参加者に促した。

 軽食を取りながらの交流会も開かれ、「先輩企業家」の3人に参加者らは活発に質問していた。

 和歌山市の専業主婦、岩本美香さん(47)は「女性の起業が推進される中、和歌山で可能な事業の規模や内容について、具体的に知りたいと思い参加しました」と話していた。

本音のトークを展開する(右から)三根さん、仲岡さん、栗本さん

本音のトークを展開する(右から)三根さん、仲岡さん、栗本さん