漁港で神輿わっしょい 射箭頭八幡秋祭り

 和歌山市の射箭頭八幡神社(橋爪祥子宮司)は9、10日の2日間にわたり、秋祭りを開いた。

 初日の宵宮では午後5時から神事を行い、境内では本脇婦人会のおでんや、西脇日赤奉仕団のたこ焼き、町おこしの会の金魚すくいなどの模擬店が並び、約2000人が訪れ、にぎわった。

 2日目、境内ではボーイスカウトの協力で餅つきが行われ、子ども約150人が集まった。その後、徒歩(かち)役者、獅子舞、賽銭箱、太鼓、神輿(みこし)が神社を出発し、磯の浦の漁港まで練り歩いた。

 同神社総代代表のの中村弘さんによると、一時祭りが途絶え、使われなくなっていた神輿や獅子舞などを、約10年前に中村さんを中心とする地元住民らで修復した。

 大人用の神輿のため、中村さんがゴルフ場のカートを利用して車輪付きの台車を製作。子どもたちはひもで引いて運び、漁港に到着してから「わっしょい」と持ち上げた。中村さんは「餅つきもでき、ありがたい。今後もその時代に応じて、自然体で祭りを続けてほしい」。橋爪宮司は「地域の安寧と活性化のため、祭りを続けていきたい」と話していた。

神輿を担ぐ子どもたち

神輿を担ぐ子どもたち