共産が和歌山2・3区候補擁立 次期衆院選

共産党県委員会は5日、次期衆院選の和歌山2区に党県常任委員の下村雅洋氏(61)、同3区に御坊市議の楠本文郎氏(62)を擁立すると発表した。同日、両氏は県庁で記者会見し、決意を述べた。

下村氏は橋本市出身で和歌山大学教育学部卒。昭和57年に民青同盟県委員会委員長を務めた。平成元年に党県委員会に就職し、紀北地区委員会委員長などを歴任、同26年から現職。同5年の県議那賀郡選挙区補選、同17年の衆院選和歌山2区、同20年の岩出市長選に立候補し、いずれも落選した。

楠本氏は御坊市出身で和歌山大学教育学部を卒業後、小学校教諭に。昭和57年に党中南地区委員会に就職し、同58年に同市議選に立候補し初当選。現在9期目を務めている。

会見で下村氏は、大都市と地方、大企業と中小企業などの格差問題を挙げ、「今のアベノミクスから、安心して働き暮らし続けられる政治に切り替えていく総選挙にしたい」と強調。楠本氏は、安全保障関連法に基づいて閣議決定された「駆け付け警護」について「もう1回、国民に(是非を)問い掛けたい」と力を込めた。

共産党は和歌山1区でも候補者擁立を進めるとしている。県内は民進党が1区に現職を抱え、2区に予定候補を立てている。7月の参院選では全国で野党の候補一本化や選挙協力が行われ、一定の効果があったが、次期衆院選での協力は不透明となっている。

記者会見に臨む下村氏㊧と楠本氏

記者会見に臨む下村氏㊧と楠本氏