岩出市議選22日告示 定数1超の戦い濃厚

任期満了に伴う岩出市議選(定数16)が22日、告示される。投開票は29日。これまでに17人が立候補を予定しており、1人超の選挙戦突入が濃厚になっている。各陣営は子育て支援や福祉の充実、防災対策など、さまざま政策を打ち出し、支持拡大へ前哨戦から奔走している。

立候補を予定しているのは、現職13、前職1、新人3の17人。党派別では、無所属12、公明3、共産2。現職16人のうち2人が引退を表明し、そのうち公明の1人は新人が入れ替わりで出馬する。

これまでの前哨戦で、知名度の劣る新人は、朝の辻立ちや民家訪問を熱心にこなし、顔と名前を覚えてもらおうと躍起。現職も負けじと、支持者の紹介を受けながら民家を訪れているが、ある候補は「一通り回った後に、他の候補者にすぐ上塗りされていく。こりずに続けるしかない」と話す。

各陣営が選挙モードに突入している一方で、有権者の関心はまだまだ低い。訪問先が留守の場合が多いことや、関心が低い有権者が多数いることに不安を口にする候補もいる。

選挙人名簿登録者数は、4万3663人(昨年12月2日現在)。平成25年の前回市議選では、当日有権者は4万860人、投票率は47・99%だった。

市選挙管理委員会は、街頭演説用のぼりや選挙運動員の腕章などのいわゆる「七つ道具」をそろえ、立候補受け付けのリハーサルで手順を確認するなど、準備を整えた。立候補の受け付けは22日午前8時半~午後5時、市役所第6会議室で行われる。期日前投票は23~28日の午前8時半~午後8時、市役所第1会議室で受け付ける。

七つ道具の準備を整える市選管職員

七つ道具の準備を整える市選管職員