文化芸術協議会を設立 国文祭に向け4日

平成33年度の国民文化祭の県内開催が内定したことを受け、県は、県内の文化芸術各分野の自主活動を強化促進し、連絡調整などを図るための文化振興団体「わかやま文化芸術協議会(仮称)」を4日に設立する。

1月31日の定例記者会見で仁坂吉伸知事が発表した。

県内にはさまざまな文化活動の団体があるが、各団体をつなぐ組織が乏しいことから、県内各市町村の文化協会や一般の文化芸術団体など計51団体で構成する同協議会の設立を決めた。団体間の情報交換や交流促進に加え、県主催の文化芸術事業への助言や参画などの活動を予定している。

4日に和歌山市の県民文化会館で設立総会を開き、協議会の規約や役員を決定し、同29年度の事業計画を話し合う。

国民文化祭は、音楽や美術など多様な文化芸術の愛好家らが全国から集まり、演奏や作品などを披露する大規模な文化行事。昭和61年度から毎年、各都道府県で開かれており、県内での開催は初めてとなる。

県は、開催に向けて機運を高めようと、3月18日には県民文化会館で「国民文化祭キックオフイベント」を開く。文化庁の内丸幸喜文化部長が「国民文化祭について(仮)」と題して基調講演する他、県民謡連合会や和歌山児童合唱団、ストリートダンス専門スクール「HOMIES」などがステージ発表を通じて盛り上げる。

仁坂知事は「(協議会やイベントは)開催に向けた具体的な第一歩になる。県民の皆さまにアピールしていきたい」と述べ、県内が一体となって開催への機運を高めていくことに意欲を示している。

文化芸術活動振興の意義を話す仁坂知事

文化芸術活動振興の意義を話す仁坂知事