県推計人口95万人割り込む 減少率も拡大
県は4月1日現在の県内推計人口を発表。総人口は21年連続で減少し、94万8260人となった。昭和42年の調査開始以降、95万人を下回ったのは初めて。
総人口は前年比9487人(男4490人、女4997人)の減少。減少率は0・99%で、前年より0・02㌽拡大した。減少率の拡大は5年連続となった。
減少の内訳は、出生数から死亡数を引いた「自然増減」が6164人減、転入数から転出数を引いた「社会増減」は3323人減。自然増減率はマイナス0・64%、社会増減率はマイナス0・35%。自然減が前年の5572人から6164人に増えたのに対して、社会減は3802人から3323人となり、減少幅は縮小している。
世帯数は39万2755世帯(前年比587世帯増)。1世帯当たりの平均構成人員は、2・41人(同0・03人減)。
市町村別では、人口が増えたのは岩出市(同0・46%増)、日高町(同0・05%増)、北山村(同0・69%増)の3市町村。岩出市は和歌山市などからの転入が多い。
減少率が高かったのは、高野町(同2・78%減)、古座川町(同2・59%減)、紀美野町(同2・50%減)の順。
県調査統計課は「県人口の減少幅が拡大したのは残念だが、社会減の減り幅が縮小したのは良かったと思っている」と話している。