人材不足解消に力を 県訪問介護協が総会

県訪問介護事業所協議会(島由佳子会長、会員約110事業所)の本年度総会が24日、和歌山市北出島のプラザホープ4階で開かれ、会員事業所の役員や職員らが出席し、役員の改選や本年度の事業計画について審議を行った他、県や同市の福祉担当職員が事業所の適正な運営などについて講義を行った。

島会長はあいさつで「現場は慢性的な人材不足を抱え、人の採用も難しくなっているのではないか」と懸念を示し、中学・高校生に介護職の魅力を紹介する冊子を作成したことを紹介。「より良い事業所運営を通じて和歌山の明るい未来を築いていきたい」と話した。

県内の福祉施設に訪問介護員などとして10年以上勤務した13人をたたえる永年勤続表彰が行われ、島会長が受賞者一人ひとりに表彰状を手渡した。

議事では、昨年度の事業や決算の報告が行われた後、理事14人が承認され、島会長と3人の副会長はいずれも再任された。本年度の事業計画では、ホームヘルパーを対象とした介護の基礎知識に関する研修会や、高齢者向け住宅についての勉強会を開くことなどを確認した。

講義では、県長寿社会課の仲晃司主査が「適正な事業所運営について」、市地域包括支援課の浦野次郎主査が「新しい介護予防・日常生活支援総合事業について~和歌山市においての現状~」と題して話した。

永年勤続表彰の受賞者と承認された理事は次の皆さん。

【永年勤続表彰】林みゆき(ヘルパーステーションカーム)▽山中清代(同)▽中西たみ子(ホームヘルプサービス山口葵園)▽竹田和(同)▽上川幸美(紀の川市社会福祉協議会介護サービス事業所)▽谷口良美(同)▽三瀬ひとみ(美里園ホームヘルパーステーション)▽津本典子(同)▽守内芳美(JA紀北かわかみヘルパーステーション)▽野口敦子(同)▽原美子(日高町社会福祉協議会)▽上道直子(同)▽角緑(串本町社会福祉協議会)

【理事】会長=島由佳子▽副会長=市原正登、田中敏子、籔内克彦▽和歌山市ブロック=宮本保志、中田宏史、岩清水信治▽紀北ブロック=土山和也、武田幸▽紀中ブロック=中谷将之、曽和京子▽紀南ブロック=大川英穂、打越洋子、楠木ひとみ

あいさつする島会長(右から2人目)と理事の皆さん

あいさつする島会長(右から2人目)と理事の皆さん