小学校の児童数36年連続減 学校基本調査
県は3日、県内の学校や在籍者、教員の数などの基本データをまとめた本年度の学校基本調査(5月1日現在)の速報値を公表。県内の学校・園数、在学・園者数は、幼保連携型認定こども園数は増加し、特別支援学校数が横ばいだった他は、いずれも減少した。小学校の児童数は前年度比2・4%減の4万6351人で、昭和57年度から36年連続で減少している。
特別支援学校は12校で変化がなく、児童・生徒数は3人減でほぼ横ばいだが、教員は29人増えて985人となった。県教委学校人事課によると、本年度から国の方針が変わり、重複障害児を対象に複式学級を編成する際の基準が緩和され、より少人数でのクラス編成が可能となったことが教員増に影響しているという。
幼稚園と保育園の両方の機能を備える幼保連携型認定こども園は増加し、園数は12園増の30園、園児数は1654人増え4916人、教育・保育職員数は274人増の736人となっている。
ことし3月の高校卒業者の進路は、大学などへの進学(現役)が49・0%(前年度比0・5㌽減)。専修学校などへの入学は22・7%(同0・4㌽減)、就職が22・6%(同0・9㌽増)、就職者のうち県内就職は75・8%だった。
調査結果の主な項目は次の通り(かっこ内は前年比)。
【学校・園数】幼稚園83園(3園減)▽小学校260校(7校減)▽中学校131校(3校減)▽高校48校(1校減)▽特別支援学校12校(増減なし)
【在学・園者数】幼稚園6231人(355人減)▽小学校4万6351人(1118人減)▽中学校2万5375人(1402人減)▽高校2万7333人(524人減)▽特別支援学校1476人(3人減)
【教員数(本務者)】幼稚園550人(19人減)▽小学校3816人(16人減)▽中学校2339人(62人減)▽高校2178人(30人減)▽特別支援学校985人(29人増)