防災ジュニアリーダー 岩出の中学生に講座

 平成29年度岩出市防災ジュニアリーダー育成講座(市、市教育委員会主催)が8、9の両日、同市中迫の那賀消防本部などで開かれ、市内の36人の中学生が防災についての知識や技術を習得した。

 家庭や学校、地域で防災の啓発や指導ができるジュニアリーダーになってもらうことを目的に、平成20年から実施している取り組み。市内の中学1、2年生を対象に参加者を募り、2日間にわたってプログラムを実践した。

 8日は開講式があり、救助袋を使った避難訓練を実施。建物の3階(高さ約9㍍)から地上へ垂らした救助袋の中を通り抜け、建物から脱出した。また、水消火器を使った消火訓練や地震、煙体験にも取り組んだ。

 9日は普通救命講習の他、応急担架や搬送などを学ぶ防災対応訓練を行い、昼食にはアルファ米の非常食を味わった。

 全過程を修了した中学生には「岩出市防災ジュニアリーダー修了証書」と「普通救命講習修了証」が授与された。

 岩出中学校2年生の森田悠暉君(13)は「火事や地震の際に必要な物がたくさんあると知った。この講座を機会に、準備したい」と話していた。

水消火器を扱う中学生

水消火器を扱う中学生