ICT活用で連携協定 紀美野町とNTT

和歌山県の紀美野町とNTT西日本和歌山支店は25日、ICT(情報通信技術)を利活用したまちづくりを進めるためのICT連携協定を結び、和歌山市一番丁のNTT西日本公園前ビルで調印式が行われた。

同町では昨年2月から同社により光ブロードバンドサービスが提供されている。ことし3月に策定された今後10年のまちづくりの方向性を決める第2次紀美野町長期総合計画に基づき、ICTを使った地域課題への対応、サービスの向上や産業振興に両者が取り組むため、今回の協定締結となった。

すでに町の若手職員と同社員によるICT利活用ワーキンググループをことし8月に発足し、少子高齢化が進み、交通手段も限られている町内でストレスなく買い物ができる買い物支援のサービスの企画を進めている。将来的には情報発信、教育、医療など多面的な課題の解決につなげていくとしている。

調印式では寺本光嘉町長と樋口佳久支店長が協定書にサインし、握手を交わした。

寺本町長は「長期総合計画の切り口の一つとしてICTの利活用を考えた。NTTのノウハウをじっくり提供してもらい、今後は共に課題に取り組みたい」、樋口支店長は「西日本各地で協働の取り組みが進んでいる中、県内では初めての協定。紀美野町らしい地域モデルをつくれるよう、しっかり協力し合って貢献していきたい」と話した。

調印書を手に樋口支店長㊨と寺本町長

調印書を手に樋口支店長㊨と寺本町長