小物や家具100点 黒ばら木彫教室展

和歌山県和歌山市の北野わき子さん(67)が講師を務める「黒ばら木彫教室」の作品展が18日から23日まで、同市九番丁のギャラリーけまりで開かれる。

作品展は8年ぶり。北野さんは東京に本部がある「木彫 黒ばら会」に所属。かつての近鉄カルチャー教室などで指導し、講師歴は約25年。今回は40代から70代までの男女10人が、主に花をモチーフに彫り上げた鏡や洋裁箱、レリーフなど、実用的な小物から家具まで約100点を展示する。

教室はJR和歌山駅そばで月に2度開催。十数本の彫刻刀を使い分け、好きな図柄を立体的に彫り、塗装や磨き上げまで約3カ月で一つの作品を完成させる。1年以上かけて仕上げる手の込んだものもあるという。

教室はいつも和やかな雰囲気で、メンバーは「簡単には出来上がらないぶん、愛情もたっぷりかけます」「世界に一つ、自分だけの作品ができる」「趣味と実用を兼ねた楽しみです」とにっこり。
北野さんは「彫りの深さなど、作品には彫る人の性格が表れます。一つひとつ時間をかけて仕上げた作品から、木の温もりを感じていただければ」と話している。

午前10時から午後4時(最終日は2時)まで。問い合わせは同所(℡073・432・3000)。

木彫作品と教室生の皆さん

木彫作品と教室生の皆さん