子育て支援で県内初の特例認定 太洋工業

 和歌山労働局(松淵厚樹局長)は、太洋工業㈱(和歌山県和歌山市有本、細江美則社長)を、育児休業制度などを利用しやすく、子育てしやすい職場環境の整備に取り組む子育てサポート企業の中でも、より優れた実績を上げた「子育てサポート特例認定(プラチナくるみん)企業」として県内で初めて認定した。

 子育てサポート企業(くるみん)は、次世代育成支援対策推進法に基づき、行動計画を策定した企業の中で、計画に定めた目標を達成し、一定の基準を満たすと認定される。「プラチナくるみん」は、さらに高い水準の取り組みを行っている企業を評価し、活動を促進する特例認定となっている。

 太洋工業は、2012、14年にくるみん認定を受け、今回のプラチナくるみん認定により、さらなる企業イメージのアップや従業員のモラル向上、優秀な人材の確保などが期待される。プラチナくるみんの認定基準で同社は、男性の育児休業取得率13%以上に対し20%、女性の育児休業取得率75%以上に対し100%、フルタイム労働者1人当たりの時間外労働の平均が月45時間未満に対し17時間以下などを達成し、子育てしやすい環境となっている。

 同社はまた、女性の活躍推進に関する取り組みが優良な企業として、「女性活躍推進(えるぼし)企業」にも県内で3番目に認定された。

 認定通知書の交付指揮は同市黒田の和歌山労働局で行われ、松淵局長は「二つの認定を機に、県内の子育て支援、女性活躍推進のリーディングカンパニーとして今後も発展していただきたい」と期待を寄せ、細江社長は「立派な認定を頂いて光栄。プラチナくるみんに恥じることのないよう、今後も女性が働きやすい職場を目指していきたい」と話した。

認定通知書を手に(左から)松淵局長と細江社長

認定通知書を手に(左から)松淵局長と細江社長