尾花氏が出馬表明 7月の市長選へ初名乗り

和歌山県和歌山市の尾花正啓市長は5日の市議会本会議で、任期満了に伴う次期市長選(7月22日告示、29日投開票)に再選を目指して立候補する意向を表明した。

最大会派・至政クラブの遠藤富士雄議員の代表質問に答えた。2期目に向けた出馬の考えと抱負を問われ、尾花市長は「多くの人からアイデアを頂き、議会でさまざまな意見も頂き、より良い長期総合計画ができた。今その計画が芽を出し始めたところであり、成長のためにはスピードを緩めるわけにはいかない」と意欲をにじませ、「(東京五輪やワールドマスターズゲームズが開催される)この3年以内には、今取り組んでいるまちづくりも大部分が完成してくる。引き続き市政を担わせていただき、『和歌山市は変わった』と言ってもらえるような結果を出したい」と述べた。

同日午前の市議会終了後、報道陣の取材に応じた尾花市長は「未来を担う子どもや人への投資を強化したい。全ての人が健康に楽しく暮らし、必要な支援を受けられる不安のない社会をつくりたい」と2期目への思いを話した。

尾花市長は美里町(現紀美野町)出身。東京大学工学部卒業後、県職員として県土整備部道路局道路政策課長、道路局長、同部技監、同部部長を経て退職し、2014年の市長選で初当選した。

市長選にはこれまで、尾花氏以外に立候補の表明はない。

市議会後に2期目への意欲を話す尾花市長

市議会後に2期目への意欲を話す尾花市長