ジンダイアケボノ満開 水軒の浜ドッグラン
和歌山県和歌山市西浜の県史跡・水軒堤防南端にある、愛犬家の憩いの場「ドッグラン」内で桜が満開になっている。
桜の代表的な品種としてはソメイヨシノが有名だが、ここで咲くのは「ジンダイアケボノ」。
「水軒の浜」として知られる同地で、松の植樹や公園設備の整備を進める「水軒の浜に松を植える会」によると、桜は7年ほど前、日本花の会から贈られたもの。開花時期は通常4月上旬だが、ことしは少し早く15本が咲き誇っている。
ソメイヨシノに比べて濃いピンク色の花で、華やかな印象。近年、全国的に樹勢が衰えるソメイヨシノの代替品種としても注目されている桜という。桜を目当てに訪れる人も多く、周辺のウオーキングを楽しむ人の足取りも軽やか。
この他、公園に植えられた「大漁桜」はすでに葉桜だが、4月下旬には「紅華」という品種が楽しめるという。
26日には小型犬が桜の下を元気いっぱいに走り回り、飼い主もベンチに腰をかけて、のんびりと過ごしていた。
愛犬のトイプードル・空良(くうすけ)と訪れた同市松ヶ丘の大学生、出口あかりさん(22)は「きれいな桜を楽しみながら、他のワンちゃんとも一緒に伸び伸びと遊べて、ここはありがたいスペースです」と笑顔で話していた。