急変時の素早い対応を 研修医が心肺蘇生講習
和歌山県和歌山市紀三井寺の県立医科大学(宮下和久学長)は6日、同大学で県内で新規採用された臨床研修医に対する心肺蘇生講習会を行い、新人研修医115人が参加した。
研修初期から患者が急変した際に対応できる能力を習得することが目的で、成人や小児、乳児の心肺停止に対する初期対応を身に付けるためAED(自動体外式除細動器)を用いた心肺蘇生法や窒息の解除などを学んだ。
講師はインストラクターの資格を持つ医師や看護師、消防士ら約30人が務めた。
同大救急・集中治療医学講座の加藤正哉教授は「学生として勉強して蘇生法を学ぶことと、実際に患者さんを目の前にすることは違う。頭で分かっていてもできないので、意識を切り替えてやってほしい」と話した。
同医大を卒業し、同医大病院で働く井口豪人さん(25)は講習後「学ぶより体を動かしてやってみると難しい。もっと練習が必要だと思った。研修医になったばかりで何も知識や技術はないが、今からスキルアップして患者の命を救いたい」と話した。