広報遅れ体制見直し 濁り水問題で尾花市長
5月28日から30日ごろにかけて和歌山県和歌山市南部で発生した大規模な水道水の濁りについて、尾花正啓市長は4日の定例記者会見で「水質検査のために広報が遅れ、市民に迷惑を掛けてしまった。事故の広報について体制を見直す必要がある」と述べた。
市企業局ホームページには濁り水の情報が掲載されたが、SNS上では公開情報の少なさから不安の声も見られ、同局のツイッターアカウントには復旧状況や安全性について質問が寄せられていた。
尾花市長は「ホームページには掲載したが、マスコミなどにも情報提供して広める必要があった。災害や今回のような人的事故も含め、市民に正確な情報を知ってもらう体制を整えたい」とし、ツイッターへの質問については同局も「ふさわしい回答をしていきたい」と話した。
同局によると、濁り水が発生したエリアの飲食店や製造業から損害賠償請求があり、給水車など明らかになっている市の負担も含め、原因となった水道管理の委託業者に請求することも検討する。
水質に関する問い合わせは同局企業総務課(℡073・435・1124)。