新たな縁を大切に 文協有志がBOND茶会

和歌山文化協会茶道部有志による「BOND(ボンド)茶会」が19日、和歌山県和歌山市の県民文化会館和室で初めて催され、約200人が心尽くしのもてなしを楽しんだ。

絆や結束、縁の意味を持つ「BOND」にちなみ、部員間や来場客との結び付きを深めようと、これまでの同部の恒例の茶会とは趣向を変え、それぞれの茶道具を持ち寄って開いた。

26人が参加し、ルリヤナギやムクゲなどの草花が生けられた和室で、優雅なお点前を披露。訪れた人は、目にも涼しげな和菓子や茶をゆったりと味わい、正客と亭主との会話に耳を傾けたり、道具を拝見したりした。

同市に茶の稽古に通っているという奈良市の女性(73)は「菓子の器も斬新で、いつもと違う新しい風を感じました。隣り合った方と『またお目にかかりたいですね』とお話をして、これもまさに縁ですね」とにっこり。祖母と訪れた和歌山市立浜宮小学校2年生の出口貴嶺さん(7)は「ちょっと緊張したけど、お茶はおいしかったです」と話していた。

同部の永岡一惠部長は「茶道部として大福茶会は約20年、茶花展も30年続き、新たな取り組みをと思い企画しました。各自茶道具を持ち寄ったので、思い入れも特別。今後も恒例の会にしたいですね」と話していた。

来場客をもてなす茶道部の有志たち

来場客をもてなす茶道部の有志たち