登下校時の安全強化を 関係機関が協議会
和歌山県警と県、県教育委員会などは27日、和歌山市の県庁北別館で、登下校時の子どもの見守り活動や安全対策について話し合う協議会を開いた。
ことし5月に新潟県であった女子児童殺害事件などを受けて、政府が策定した「登下校防犯プラン」の推進に向け、不審者情報の共有や迅速な対応について現状や課題を確認し合い、連携を深めた。
県環境生活部や県教委、県警生活安全部の関係者ら約20人が出席した。
同協議会は2014年、岡山や神戸で子どもたちが下校途中などに狙われる事件が相次いだことから、関係機関が連携し防犯力を向上させようと発足。協議会の開催は今回が6回目となった。
会の冒頭、県警の檜垣重臣本部長は「関係機関・団体の連携、協力を一層深めていただくとともに、子どもの安全確保に向けた取り組みのさらなる推進へご協力をお願いしたい」とあいさつ。
県教委の宮下和己教育長は「登下校時は犯罪だけでなく、交通安全や先日からのブロック塀の問題など防災面でも危険がある。子どもたちの安心・安全のため、この機会にさまざまなご意見を賜りたい」と述べた。
県警や県、県教委それぞれの取り組みを報告。見守り活動や防犯対策について意見交換し、安全対策の強化を図った。