移住希望者をつなぐ わかやま空き家バンク
和歌山県外からの移住希望者に「住まい」に関する情報を提供するため、県は2015年度から「わかやま空き家バンク」を設置し、県内への定住推進に取り組んでいる。ウェブサイトもリニューアルし、希望者がより情報を得やすいよう充実を図っている。
「わかやま空き家バンク」は、県内にある空き家を売りたい・貸したい人と、県外からの移住希望者をつなぐ場。両者が登録することで、移住希望者が空き家の情報を得ることができる。
空き家所有者が市町村を通して登録した物件情報を県がホームページ(https://www.wakayamagurashi.jp/category/house/)に掲載し、全国の移住希望者に情報を提供。物件を見たいなどの要望があれば、市町村の担当者が現地を案内し、所有者と希望者の面談を仲介して条件が合えば契約となる仕組み。
運営する県定住支援住宅管理機構(県住宅供給公社内)によると、これまで22市町村で368件の登録があり、うち128件が成立している(3月31日現在)。担当の川上美鈴さんは「空き家を有効活用して地域を元気にしたい。大切なお家に明かりをともしませんか」と話し、登録件数1000件を目指して空き家バンクの利用を呼び掛けている。
空き家バンクのウェブサイトは、移住・定住支援サイト「ワカヤマライフ」内にあり、さまざまな支援施策や地域情報と併せて総合的に情報を得ることができ、検索機能も充実させた。
登録は無料で、家財撤去費や改修工事費、耐震化費用などの補助制度もある。問い合わせは同機構(℡073・425・6885)。