和船の展示施設が完成 21日紀伊風土記の丘

和歌山県立紀伊風土記の丘(和歌山市岩橋)で、県指定有形民俗文化財「日高地域の地曳網漁用具および和船」の展示施設の完成記念セレモニーが21日午後1時から行われる。

文化財は紀伊半島沿岸部で行われていた地引き網漁に使われていたもの。和船はアミブネと呼ばれ、2隻が沖合いから左右に分かれて海面に大網を置き、浜辺から網を引いて魚を捕っていた。2007年に文化財に指定され、大型の和船1艘は露天展示していたが、船の老朽化が進み、昨年度から大規模な修理と収蔵施設の建設が進められていた。

施設は旧柳川家住宅と旧谷山家住宅の間に完成。セレモニーではテープカットと祝いの餅まきを行う。その後、学芸員による展示解説も実施する。

問い合わせは同所(℡073・471・6123)。