食品総合センター起工式 中央市場再整備へ

 和歌山市は26日、本年度から着手する中央卸売市場(西浜)の再整備工事の一環として、総合食品センター棟の起工式を行った。

 同センターは、青果と水産以外の食料品や雑貨を扱う現在の関連棟の機能を移し、乾物や製菓などの食品や雑貨の販売、飲食店やサービス事業を営む市場関連事業者による施設となる。市場の魚が味わえるすし店や早朝から営業する大衆食堂など、事業者以外にも多くの人が利用できる開放的な施設を目指す。

 鉄骨造り、平屋建てで建築面積は2527平方㍍。設計は松田平田・長尾特定設計業務共同体(代表=上村晋所長)、施工は三友工業㈱(同市湊、矢部昌俊代表)、㈱小向商会(小松原通、小向俊和代表)、近畿電設工業㈱(松江北、吉川幸夫代表)が行う。

 起工式には約50人が出席。尾花正啓市長は「総合食品センターは、道の駅計画と合わせて、新しい中央市場で市と県の産品を海外に発信できる場所とし、発展を期待したい」とあいさつ。中央卸売市場協会の岸泰弘会長は「市場が建設されてから45年、雨漏りや屋根が崩れたり苦労もあった。起工式ができたことをうれしく思う。工事には全面的に協力していきたい」と建て替えを心待ちにしてきた思いを話した。

 岸会長と尾花市長、松井紀博市議会議長、施工業者を代表して三友工業の矢部代表が、盛り砂にくわを入れた。

 同センターは同日着工し、本年度中の完成、来春の供用開始を予定。市場全体の再整備完了は2022年度中を目指している。

くわ入れをする尾花市長(左から2人目)ら

くわ入れをする尾花市長(左から2人目)ら