大粒で甘さ満点 下津町でビワの出荷最盛期
初夏の特産品ビワの全国有数の生産量を誇る和歌山県海南市下津町で、出荷が最盛期を迎えている。8日、JAながみね仁義集荷場には、約130軒の農家がビワを運び込み、設営された臨時直売所には早速買い物客の姿がみられた。
ことしは寒害もなく果実は順調に成長し、ほとんどが直径3㌢ほどの2Lサイズに仕上がった。総収穫量は約50㌧を見込んでいる。
一部に生じた高温障害による“ヘソグロ果”は、外観の見劣りのため市場には出されず、シロップ漬けなどの加工品になる。
同地区のビワは、急傾斜地で栽培されているため果肉が軟らかく、みずみずしいのが特徴。京阪神を中心に全国各地の市場でも高く評価されている。
JA職員の岡本陽平さん(33)は「大きくておいしいビワができました。ぜひ、たくさん食べてください」と呼び掛けている。
ビワは2Lの一級品が4パック入り一箱2200円、二級品は1500円(各税込み)。
直売所(23日ごろまで)の他、同市重根の「JAながみねファーマーズマーケットとれたて広場」でも販売する。
問い合わせは同所(℡073・487・0900)。