心震わす太鼓の響き 嶋本さん門下生演奏会
和歌山県湯浅町の和太鼓奏者、嶋本龍さんの門下生らによる演奏会「打!!和太鼓今、集う時 其の四」が23日、海南市下津町の市民交流センターで開かれた。約400人の来場者は、会場に響き渡る息の合った力強い演奏に心を震わせ、盛大な拍手を送った。
プログラムのほとんどが嶋本さんの作ったオリジナル曲。雄大な自然を思い起こさせる「山河」がオープニングを飾り、全部で約10曲が演奏された。
「響」を演奏した「ななさと太鼓(夢)」は最高齢者81歳の男性を含むメンバーが楽しい演奏を届け、吉村章治(69)さんは「オールドパワーで頑張ります。新しい練習生を歓迎します」と呼び掛けていた。
「和太鼓教室RYO和歌山」が演奏した「輪(リング)」はアメリカで活動する団体のために書き下ろした曲で、横向きにした太鼓をたたく腕の振りが見どころ。会場は呼吸をぴったり合わせた迫力の演奏に感動していた。
指導者の嶋本さんは「太鼓は誰でもたたけ大きな音も出るが、メンバーの音を一つにそろえるのが難しい。チームワークの素晴らしさを感じてもらえたら」と話していた。