女性の共感呼ぶ戦略を 販売促進セミナー
日本政策金融公庫和歌山支店(和歌山市十二番丁)国民生活事業が主催する経営課題解決セミナーが5日、県勤労福祉会館プラザホープ(和歌山市北出島)で開かれた。
定員30人に対して飲食業や宿泊業、理美容業らの経営者ら36人が参加し、セミナーに対する関心の高さがうかがえた。
「女ゴコロマーケティング研究所」所長の木田理恵さんが「『女性をファンにする販売促進のポイント』~女ゴコロをつかんで、女性の集客・口コミを増やす秘訣~」をテーマに講演。店舗の企画開発から診断指導、商品企画やセールスプロモーションなどの豊富な実務経験から、販促・ブランド構築・メーカーの販売施策などのコンサルティングを手掛ける木田さんが、女性視点から男女の思考の違いや価値観、情報の伝達・収集、店づくりに大切な注意点など、具体的な事例を挙げながら売り上げ・集客力アップのこつをスライドを使って分かりやすく解説した。
木田さんは「製品の優劣を判断して購入する男性とは対照的に、店の雰囲気や店員との会話から購入するプロセスを大切にする女性の価値観を分析し、女性の共感を得られるような販売戦略が必要」とし、「実行しないと結果は出ないので、できそうな方法から実践し、すぐに結果が出なくても継続してもらいたい。そのためには女性との信頼関係をどう構築していくかが大事。粘り強く日々の努力の積み重ねを心掛けてもらえれば」と実践を呼び掛けた。
その他、和歌山県よろず支援拠点(和歌山市本町)運営事務局の吾妻加奈子さんによる事業内容の説明、日本金庫の魚住隆雄さんから生活衛生融資制度の案内もあった。