市長賞に髙山さん 命テーマのポスター表彰

2019年度の「いのちをつなぐポスターコンクール」の表彰式が15日、和歌山市役所で行われ、入賞者のうち9人が尾花正啓市長から表彰状を受け取った。市地域自殺対策強化事業の普及啓発の一環として2010年度から毎年実施。小学生以下、中学生、高校生、一般の各部門で募集し、ことしは62点の応募の中から、市長賞1点と各部門の優秀賞、佳作5点が選ばれた。

尾花市長は「素晴らしい作品で心がこもっていると感心した。全国では年間約2万人、和歌山県和歌山市では約70人が自殺で亡くなっている。防ぐには地域の力が必要で、皆さんにポスターという形で表現してもらってありがたく思う」と述べた。

木村敏夫審査委員長(市立和歌山高校デザイン表現科)は「心の問題を作品にするのは非常に難しい。素直な気持ちで表現してくれ感動した」と話した。

市長賞を受けた貴志中学校の髙山小都(こと)さん(13)は「友達や兄弟、家族など皆で協力して命を守れるといいなという思いを込めて作った。受賞できてとてもうれしいです」と喜んだ。その他、表彰を受けたのは次の皆さん。

【優秀賞】小学生以下の部=佐々木優衣(三田小)▽中学生の部=上野雅(貴志中)▽高校生の部=髙山伊織(桐蔭高)▽一般の部=山田陸

【佳作】江川龍馬▽小薮愛莉(市立和歌山高)▽梅田実花(紀伊コスモス支援学校)▽古谷瑠南(松江小)▽杉本葵(楠見東小)

市長賞の表彰を受ける髙山さん㊨

市長賞の表彰を受ける髙山さん㊨

表彰を受けた皆さん

表彰を受けた皆さん