和歌山市の30代男性が感染 新型コロナ

和歌山県は1日、和歌山市在住の30代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内で感染が確認されたのは19人目。

県と市によると、男性は大阪市内の会社に勤務。通勤にはマスクを着用し、JR和歌山駅から天王寺駅まで阪和線を利用していた。自宅から和歌山駅までは原付で移動していたという。

男性は3月24日に37度前後の発熱があり、翌日に一度熱が下がったためその日は出勤したが、26日に再び発熱し和歌山市内の医療機関を受診した。その後症状にせきや息苦しさも加わり、31日に再び同じ医療機関を受診。レントゲン撮影で肺炎像が確認され、検体を採取したところ陽性が判明した。現在病状は安定しており、1日に別の医療機関に入院した。市が同居している家族2人の検査と健康観察を行う。

仁坂吉伸知事は1日午前に県庁で記者会見し、「今のところ和歌山より大阪の方が感染のリスクは高いと思う。(和歌山と大阪を行き来する人について)自分のことを『大丈夫かな』とよくケアしてもらいたい」と述べ、「和歌山も大阪も歓送迎会や飲み会などは落ち着いてからやってほしい」と呼び掛けた。

男性の感染を発表する仁坂知事

男性の感染を発表する仁坂知事