地元産布マスク 和歌山トヨタが医療従事者に

新型コロナウイルス感染症に対応する医療従事者のプライベート用にと、和歌山トヨタ自動車㈱(和歌山県和歌山市美園町、弘田宗博社長)は27日、海南市の企業が作った布マスク1万2000枚を県に寄贈した。県内の医療機関を通じて医療従事者に配布される予定。

マスクは、同社が靴下メーカーのニッティド㈱(海南市)から購入したもの。ニッティドは島精機製作所(和歌山市坂田)のニット編み機などを使い、5本指ソックスや無縫製ニットの企画開発・製造販売を行っている。今回寄贈した「やさしくつつみマスク」は、同製作所が公開しているマスクの製造データをもとに作った。デニムやエールグレー、グレイッシュピンクなど10色ある。

同日県庁で行われた贈呈式には、和歌山トヨタ自動車㈱の小川至弘会長、弘田社長、ニッティド㈱の井戸端康宏社長、森田康友県危機管理監、大山茂県商工観光労働部長らが出席。小川会長が森田危機管理監に目録を手渡した。

小川会長は「医療従事者の方にプライベートで日頃の疲れを癒やしていただきたい。気持ちの安らぎに使っていただけたら」と話し、井戸端社長は「綿素材で肌に優しく、繰り返し使えるので環境にやさしい。使用単価が安くお財布にもやさしい」と笑顔。森田危機管理監は「医療従事者の方はリスクにさらされながら頑張っていただいている。洗って使えるのが良い。一つでも二つでも持っておけばいつマスクがなくなるかという不安が解消されると思う」と話していた。

森田県危機管理監㊧に目録を手渡す小川会長