防災、感染症対策強化へ 和市9月議会

和歌山市議会9月定例会が11日、開会し、市当局は45億6437万円を増額する2020年度一般会計補正予算案など議案13件、市長専決処分報告1件、19年度各会計決算の認定3件を提出した。

補正予算案の主な内容は、新型コロナウイルス対策関連の他、つつじが丘テニスコート周辺に整備し、避難場所、駐車場として活用するための土地購入費用として9億648万円、和歌山城の南西角に隣接する「扇の芝」の復元整備事業に4億7144万円、高齢者施設などの防災改修費用補助に8268万円などを計上している。

新型コロナの影響で中止となった和歌山ジャズマラソンの開催交付金は、1873万円の減額補正となっている。

開会あいさつで尾花正啓市長は、今月の台風10号の際、九州などで住民の早い段階からの避難行動が見られた一方、一部の避難所で、新型コロナの感染拡大防止のために受け入れ人数を制限せざるを得なかったなどの課題が生じたことにふれ、「新たな災害事象の教訓を踏まえ、風水害などへの避難体制、防災対策の強化に努めていく」と述べた。

9月定例会は10月1日までの21日間。15~18日に一般質問、23~25、28、29日に常任委員会を予定している。

開会のあいさつをする尾花市長

開会のあいさつをする尾花市長