子どもの笑顔にやりがい グループあかり展

視覚や発達に障害のある子どもたちに楽しんでもらおうと、布絵本などを手作りしサポートするボランティアグループ「県障害者支援赤十字奉仕団拡大写本グループあかり」(榎純子代表)は31日まで、和歌山県和歌山市禰宜のケーキサロン・マニエールで作品展を開いている。

同会は1978年から、県立盲学校の手伝いという形で活動を開始。弱視の人が読みやすいよう、文字や絵を大きくした「拡大写本」の製作を中心に活動。現在は同市や岩出市、海南市などに住む60代、70代の会員11人が毎週金曜日、同市吹上の日赤会館2階に集まり活動を続けている。最近では、発達に障害のある子どもたちが楽しんだり遊んだり、訓練の手助けになるような布絵本やおもちゃなども作っているという。

展示会では、生地の凹凸など、手触りで物語を楽しむことができる布絵本11点や、人気絵本のワンシーンを表現したタペストリー7点の他、地震被害を再現できる防災立体教材などが並び、実際に手に取って読んだり触ったりすることができる。

「子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら、自分たちも楽しく、活動しています」と榎さん。現在会員を募集中で、「絵や手芸が得意な人もそうでない人も大歓迎です。まずは作品を見ていただき、気軽に問い合わせてもらえたら」と話している。

展示は午前9時から午後7時(最終日は午後1時)まで。問い合わせは榎さん(℡090・9706・3136)。

作品を手に榎さん㊨ら会員の皆さん

作品を手に榎さん㊨ら会員の皆さん