石積み崩壊も 台風14号海南などで被害

強い勢力で紀伊半島南の海上を通過した台風14号により、和歌山県海南市下津町鰈川地区で10日、石積みが崩壊して市道を一時ふさぐなどの被害が発生した。

県によると、現場は市道鰈川中央線で、石積みは同日午前7時30分ごろに崩れ、市道は9時ごろに復旧した。

同市船尾地区では9時ごろ、民家の駐車場にがけ崩れによる落石が発生。串本町の伊串漁港では午後3時30分ごろ、波による堤防の決壊が起こった。

道路関係では、落石や崩土により、有田市千田の県道有田湯浅線、日高町比井の県道比井紀伊内原停車場線で片側通行規制となっている。

人的被害は、9日夜に串本町串本で風にあおられて転倒し、左足を骨折した50代女性の他には報告されていない。