神出氏が出馬表明 来春の海南市長選へ意欲

任期満了(来年4月23日)に伴う海南市長選について、神出政巳市長(69)は1日、再選を目指して立候補すると表明した。市議会12月定例会の一般質問で明らかにした。

宮本勝利市議から市長選への出馬の意向について問われた神出市長は「ここ1カ月間で第3波といわれる新型コロナウイルスが急増、発生確率が上がっている大地震・大津波の対策、国道42号の有田と海南間の改修など、コロナ禍で市政の継続が肝要と判断し、来春の立候補を決意した」と答弁。

その後、開かれた会見で、来期に向けての課題について「南海トラフ級の災害が発生すればコロナ禍で避難者の受け入れが大変になるため、事前復興計画に着手して安心安全な町づくりを推進していきたい」とし、「海南駅前のホテル建設については地盤調査が終了し、早期着工、開業してほしい思いがある。また、道の駅の整備事業やわんぱく公園を防災公園にすることを市の事業に取り組んでいきたい」と話した。

神出市長は海南高校卒業、明治大学大学院修了。1983年に市議会議員に当選し、95年から県議会議員を務めた。2002年の市長選で初当選し、05年に海南市と旧下津町の合併に伴う市長選で海南市の初代市長となり、現在5期目(旧海南市長を含む)。今回も推薦なしの無所属で立候補を予定している。

出馬への決意を語る神出市長

出馬への決意を語る神出市長