微増の71億8440万円 紀美野町21年度予算案
紀美野町は2日、2021年度当初予算案を発表した。一般会計は71億8440万円で、前年度比1・3%増。特別会計と企業会計を含めた総額は7・1%増の119億1770万円となる。主要事業として新型コロナウイルスのワクチン接種や小中学校の給食費無償化の実施などを盛り込んでおり、同日開会した定例町議会に提案された。
一般会計歳入
町税などの自主財源が占める割合は23・7%で、町税は新型コロナに関する課税標準の特例や固定資産税の評価替えにより3・7%減の7億3292万円。
依存財源では、国庫支出金は、新型コロナワクチン接種対策負担金や接種体制確保事業費補助金、コロナ関連の交付金などにより21・9%増の5億4535万円。地方特例交付金は、新型コロナ対策地方税減収補填特別交付金が新たに設けられ、1000万円増の1370万円となっている。
一般会計歳出
教育費は、町内5小中学校の児童・生徒395人を対象にした給食無償化事業に2772万円、大改修を終えたみさと天文台の星の動物園リニューアルオープン記念イベントに305万円などを計上し、10・6%減の5億6402万円。
衛生費は、町民が速やかに新型コロナワクチン接種ができる体制を整えるための予防接種事業に6714万円を計上するなど、9・3%増の11億5424万円。土木費は、のかみふれあい公園やカフェなど町の観光資源につながる道路として町道釜滝柴目線改良事業に3億1085万円を計上するなど、16・1%増の8億6594万円となっている。
特別会計
農業集落排水事業特別会計で処理施設機能強化の実施による増額、介護保険事業会計で報酬改定などに伴う増額などがあり、7会計の合計で2・4%増の38億9798万円。
企業会計
2023年度までの間で更新を予定する下佐々浄水場について、工事施工に着手する西部簡易水道事業を行うため、総額で266・5%増の8億3532万円となっている。