受検倍率は0.89倍 21年度高校入試状況
和歌山県教育委員会は11日、同日実施した2021年度公立高校入試の受検状況を発表した。この日午前11時点では、5818人(全日制5654人、定時制164人)が受検。全日制のみ17人の欠席があり、うち7人が再学力検査の対象となった。欠席者で同検査を希望する場合、18日の正午までに願い出る必要がある。
県立全日制(29校4分校62学科)は本出願者5389人(スポーツ推薦含む)中、5376人が受検し、受検倍率は本出願時と同じ0・89倍となった。県立定時制(8校10学科)では、本出願者158人中154人が受検したため、受検倍率は本出願時の0・30倍から0・29倍に下がった。
12日に、一般選抜では県立全日制の11校3分校21学科、スポーツ推薦では12校59競技スポーツで面接や実技検査などが行われた。合格発表は19日午前10時。同日午後2時に追募集の定員を発表し、追募集の出願は24日に締め切り、追募集学力検査、再学力検査は26日。合格発表は30日に行われる。
【国語】漢字や助詞、敬語、古文の基礎的な力を試す問題を大問一に集約。大問二、三では文章の内容を理解して適切に表現する力、大問四では小説を読み、自身の考えを文章にする力をみた。
【社会】「和歌山県人会世界大会」を題材に、世界地図の読み取りや時差、宗教の基本的な理解をみた。地理、歴史、公民のいずれも、資料を読み取る力や、社会的事象を理解し、適切に表現する力をみた。
【数学】数と式、図形、関数、資料の活用の各領域が、各学年の指導内容全般にわたるよう配慮した上で、いずれの領域でも、基礎的な力や事象を数理的に考察する力をみた。
【理科】第1分野では、電流がつくる磁界について、第2分野では植物の体のつくりと働き、日周運動と自転について、それぞれ科学的な思考力や表現力が身に付いているかをみた。
【英語】和歌山から海外に渡った日本人移民や、地球温暖化対策への取り組みとして和歌山のミカンが登場するなど、身近な題材から出題。表現の領域では、自己表現力や意欲をみた。