コロナ感染過去最多の38人 病床使用率57%超

和歌山県は7日、県内で新たに10~80代の男女38人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。一日に発表される新規感染者数としては1月20日の24人を大幅に上回り、過去最多となった。

県内の累計感染者は1422人。13人が退院し、7日午後1時時点で189人が入院している。また、これまでに感染が判明した人のうち新たに5人が変異株陽性と判明したことも発表した。

保健所管内別の感染者は、和歌山市16人、橋本7人、海南5人、御坊3人、岩出1人、田辺2人、湯浅2人、兵庫県在住で橋本保健所管内に帰省が1人、大阪府在住で県内で検査を受けた人が1人となっている。

病床使用率は57・3%となり、初めて50%を超えた。

和歌山市の感染者は、70代自営業男性、70代無職女性3人、80代無職男性2人、30代会社役員男性、50代自営業男性、50代会社員女性、20代介護事業所職員、30代会社員男性2人、40代会社員男性2人、20代アルバイト女性、20代会社員男性。

マスク非着用での食事、カラオケ店の利用が感染の原因とみられるケースもあるという。

岩出保健所管内では、和歌山市内の介護事業所に勤務する40代の男性が感染。入浴や食事の介助をしており、接触者を検査する。

海南保健所管内の感染者は70代無職女性、20代無職女性、50代介護事業所職員女性、50代介護事業所職員男性、60代無職女性。

県福祉保健部の野㞍孝子技監は7日県庁で記者会見し、「二十数人は想定していたが、ここまで一気に増えるのは想定外。一部では市中感染を考えなければいけない時期に入ったのではないかと考えている。今後さらに多くの感染が出る可能性があり、強い危機感を持っている」と話した。

 

感染者の急増に危機感を示す野㞍技監