空にこいのぼり100匹 九度山で丹生川渡し

5月5日の端午の節句を前に、和歌山県の九度山町入郷で、町内を流れる丹生川の上空を約100匹のこいのぼりが泳ぐ「丹生川渡し」が行われている。

子どもたちの健やかな成長や地域の活性化を願い、町商工会が毎年この時期に行っている恒例のイベント。約100㍍離れている川の両岸に渡した2本のロープにこいのぼりが取り付けられている。

こいのぼりは、地元の家庭などから譲り受けたもの、小学生らが手作りしたものなど。一般的なうろこ模様の他、白い布に色とりどりの手形を押したものなど、多彩なデザインも見られる。

設置場所は道の駅「柿の郷くどやま」の近く。近隣住民や買い物に訪れた人らは、風を受けて青空を舞うこいのぼりの姿を、沿道や川原から眺めている。

こいのぼりを背景にスマートフォンで自撮りを楽しんでいた地元の女性(28)は「たくさん空を泳いでいて、とてもきれい。コロナで外出がしにくいので、地元にこんな場所があってうれしい」と話していた。

こいのぼりは5月5日まで設置されている。

 

丹生川の上を泳ぐこいのぼり