コロナ対策等18億円 和市補正予算提案へ

和歌山市は28日、総額18億7096万円を増額する2021年度一般会計補正予算案2件など、6月4日開会の定例市議会に提出する案件を発表した。補正後の一般会計は1465億3528万円となる。

補正予算案は新型コロナウイルス対策が中心。医療関係では、感染拡大に伴い増加しているPCR検査の公費負担に7869万円、入院医療費に1億3244万円を計上。PCR検査などの迅速化に向けて、市衛生研究所の高度安全実験室の拡充などには5957万円を投じる。

支援事業では、65歳以上の高齢者の買い物や通院などの外出を支援するため、1人当たり3000円分のタクシー利用券を配布する事業に3億434万円。コロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復に向け、宿泊施設の料金割引などを支援する事業に5000万円などとなっている。

6月議会への提出予定案件は、予算関係を含む議案26件、報告関係13件、承認関係1件。

条例関係では、「市環境と大規模な太陽光発電設備設置事業との調和に関する条例」の改正案を提出する。現行条例では、事業区域が25㌶以上となる大規模太陽光発電事業を市の許可制としているが、改正案では山林開発による生活環境への影響などを重視して規制を強化し、事業区域内の民有林の面積が1㌶以上の場合も許可制とする。

6月議会は4日開会、22日閉会の19日間。8~11日に一般質問、14~18日に常任委員会を予定している。